【労務・給与問題についての課題と対策】長く勤めれば給料が上がるという神話が崩れている
長く勤めれば給与が上がるというのは、大きな会社の話。小さい会社では、毎年、給与を上げるということはできなくなっています。賞与も出る時もあるし、出ない時もある。
それくらい、経営環境が厳しく、利益を出し続けるのが難しくなっているからです。
そのため、社員から給与を上げて下さいと社長に相談があります。社長も即答できず、あいまいな回答になります。
また、どれくらい頑張れが上げてくれるのですかと真剣に聞いてくる社員もいます。
実際には、頑張り度ではなく、利益の額です。そうすると、社員の方にもできるだけ経営数字を知っていただき、どれくらいの売上・利益になれば、給料を上げることができるのかを説明する必要があります。
ただし、この場合でも1年だけ利益が出たのでは、給料アップはできません。最低でも3年くらいは利益を出し続け、社内プールしないといけません。
そうなると、ますます給与アップは難しくなってしまいます。
具体的には、年2回の賞与支給時に、業績評価を行い、一時金として支給するのが良いです。基本給を上げるのではなく、こういう形で支給すると、会社の負担も少なくなります。
でも、何年も給料が上がっていないというのは、良くないです。いつか離職者が増えて行きます。
だから、常に給与アップのことは考えておいて下さい。
「うちの会社は給料が上がる会社です」というキャッチコピーも効果があるかもしれません。それくらい、中小企業では、給料が上がっていないからです。
どうやって、給料を上げて行くか、会社にとって大きな課題です。